最前列ど真ん中 @Girl Pop Factory

今日はお台場でライブ。
フジテレビがやっている一連の夏イベントの中に「Girl Pop Factory」というのがあるのですが、これは色んな女性アーティストがやってきて歌う、というイベントです。
出演は、PUFFY、Tommy heavenly、BONNIE PINK、HAL CALI、Yum!Yum!ORANGE、亜矢、等・・・となっており、結構楽しそうなイベントです。
とは言え、全然知らないアーティストもいるし、私は特に興味もなかったのですが、「野球狂」に加え実は「ライブ狂」の夫がチケットを取っていたので、夫婦揃ってお台場まで繰り出しました。


真昼のお台場はとくかく暑い!
それに、夏休みの家族連れで混んでいる・・・!
昨日からまたしても超夜型になってしまったため、私は一睡もしないまま会場入り。
自業自得ですが、すでに疲労と眠気はかなりのものです。


会場のZEPP TOKYOでは、整理番号順に入場するシステムだったのですが、驚いたことに夫の持っているチケットの整理番号は「1」と「2」。
はぁ?
一体どうやってこんなの手に入れたの??
と聞くのですが、
「いやオークションで・・・」
と言うだけで、値段は頑なに教えてくれません。
まぁ、いいですけど。あなたが稼いでくれたお金ですから。


でも、コンサートで最前列ど真ん中なんて、さすがに生まれて初めて!
かなりの興奮で覚醒し、最初は楽しく観ていました。
だって、最前列ど真ん中って、本当に近い!
アーティストの爪の形や指輪のデザインまで見えるほどの近さ!
舞台の袖にいるスタッフの表情や、カメラマンのアシスタントが持つ進行表の内容まで全部見えます。
面白い!楽しい!!


と思ったのもつかの間。
Yum!Yum!ORANGE」とかいう、今年で三十路になった私には理解不能の学園祭のような音楽を奏でるグループが出てきた時、それは始まりました。
極度に興奮した若者達が、暴徒と化して後ろから押し寄せて来たのです!!!
会場はオールスタンディング。
座席がないから、後ろから押されたら、最前列の人間は柵に体が引っかかり、もうどうにも身動き取れません。
暴徒と化した彼らは、後ろから押し寄せて来るのみならず、狂ったようにリズムに合わせて飛び跳ねています。
ギャーッ、痛い!!!
これじゃ、肘や肩が当たって、全身打ち身になっちゃう!!!
あんた達はすぐ治るからいいだろうけど、この歳になるとアザとか傷とかなかなか治らないのよぉ!(T_T)
と、半泣きしながら必死で体をガードしていると、今度は頭上を次々と人が転がってくるではないですか!
どうやって人の頭の上を人が転がってこれるの?!
そして、何故?!
何のために??!!


そして、さらにツライのは、その熱気と汗臭さ。
もう、ものすごい熱気なのです。
若者が汗だくで身を寄せ合い、リズムに乗って体を動かしまくるので、もう汗臭いのなんのって!
それはもう、体育の授業のあとの着替えをしている教室のニオイを濃縮したような、とにかく不快な、目にしみるようなニオイなのです!!
その若者達の肌が、身動き取れない私の体にビッチョリと張り付き、私の腕は他人の汗でもうベトベト。
洋服は他人の汗で、ビッショリ。
もう、音楽鑑賞どころではありません。


しかも、こんなにヒドイ目に遭っても頑張っているのに、最前列ど真ん中も死守できませんでした。
鬼畜と化したティーンネイジャーにタックルされ、2曲目でアッサリ2列目に追いやられ、その後もどんどん後ろに流されていく・・・
何度も夫に「SOS」サインを出していたのですが、オオトリである「Puffy」が出演する直前についに夫も力尽き、ふたりで会場を後にしました。
会場の外には、同じく力尽きて床に座る若者達が・・・
なぁんだ、彼らもしんどかったんだ。


その後、お台場のヴィーナスフォートでイタリアンを食べながら反省会。
夫は今まで色々なコンサートやライブに何百回と行っているのですが、その中でも今夜のライブ鑑賞環境は「ワースト1」だったそうです。
よりによって、そんな「ワースト1」に同行してしまうなんて・・・!
「これからは年齢にあわせた遊びをしよう・・・」と夫がポツリとつぶやきました。。。
うん、私ももう経験として1回やれば充分だわ!


でも、生命の危険を除けば、楽しめる要素もそれなりにありました。
特に、夫が好きだというBONNIE PINKは、かなり良かったです。
彼女は全く会場を盛り上げようとしていなくて、「分かる(大)人だけ分かればいい」という感じで、淡々と歌って去っていきました。
歌がきちんと上手かった。
英語の発音もよかった。
何より、私と同年代のアーティストなので、「Yum!Yum!ORANGE」とか「HAL CALI」とかに体力を奪われていた私は、ホッと出来たのでした・・・


帰りの電車では夫婦揃って爆睡。
危うく乗り過ごすところでした。
私は結局、30時間起き続けていたことになり、体力も気力もさすがに限界。。。


あぁもう、今夜は死ぬほど眠ってやる〜!