Nothing but 悲劇

今日の株式市場は大変なことになってました。
IPO(新規上場)銘柄のジェイコムが、「1株61万円」ではなく「1円61万株」で売り注文されてしまうという信じられない事態。
上場している株数より多い株数の売り注文、しかも非現実的な金額で・・・
警告メッセージを無視して注文してしまった発注者本人は、気付いた時には心臓が止まるような思いがしただろうな。。。
それにしても、そのまま注文が通って、ジェイコムはストップ安、日経平均は300円も下がるなんて・・・
なんか、株式のシステムよりも、普通のネットショッピングのほうがよっぽど確認作業が厳重なような気がします。
みずほ証券も、買い戻すために出した損失は300億円に登るとも言われていて・・・
それって一体何年分の純利益なんでしょう??
本当にご愁傷様ですが、これもシステムの脆弱さ(というかいい加減さ)とチェック機能の甘さなどに対する警鐘なのかもしれませんね。


私は会社員時代、とある一部上場企業でIR(=Investor Relations, 投資家向け広報)を数年間担当していたのです(これでも一応・・・)。
なので、IR担当の数年間は特に株式市場をウォッチし続ける日々でした。
確か数年前に電通が上場した時も、UBSウォーバーグが注文ミスをして、大幅に値を下げちゃったことがあったと記憶しています。
これも確か単純ミスで、“うわ〜、せっかくIPOしたのに電通の担当者の人はたまらないな〜”と思ったものです。


ケアレスミスが引き起こす悲劇。
それを防ぐために、システムを強化し、当事者達はもっと緊張感を持たないといけないのでしょうね。


それにしても、1円で買ってすぐにみずほ証券に買い取ってもらえた人達はハッピーなんだろうなぁ。。。
あんまりそういう儲け方はしたくないけど、利益は利益、か・・・