Four years after 9.11 attack…

日本は選挙一色の今日ですが、忘れてはならない9.11でもあります。
4年前の今日、ニューヨークにいた私。
テロが起きるほんの十数時間前には、世界貿易センタービルの第2タワーの92階で機関投資家とミーティングをしていました。


初めての海外出張。
ニューヨークの金融街
超高層ビルから見える自由の女神
そこで働く一流の格好いいビジネスマン達。
そんなところへ仕事で行けたことが嬉しくて、自分がちょっと誇らしくて・・・


ミーティングの前には、WTCの下にあるホテルでバッフェスタイルのおいしいランチを食べました。
バスルームでお化粧を直し、張り切って受付へ。
WTCの1Fロビーは床が大理石のようで、空港のチェックインカウンターのように受付がザーッと並んでいて圧倒されました。
ミーティングをするだけなのに、パスポートを提示してIDチェック。
顔写真を撮られ、その写真入りの入館パスが即座に発行されます。
そのパスを通して、やっとエレベーターホールへ。
こんなに厳重なセキュリティー見たことない、と思いました。
きっと、世界一厳重だったセキュリティー
それなのに・・・


高すぎるそのビルでは、エレベーターをいったん80Fで乗り換えます。
乗り換えながら、「こんなところで火事なんか起きたら、逃げられませんね〜」なんて冗談を言っていた私。
投資家のオフィスは素晴らしく豪華で洗練されていて、待っている間はアンティークの望遠鏡で自由の女神を覗いてはしゃぎました。
ミーティングでは、アメリカ人に交じって、とても素敵な日本人女性に会いました。
スラリとしていて端正な顔立ち。
黄色いスーツが派手すぎず、よく似合っています。
アメリカで一流の仕事をし、素晴らしい英語を話し、知的に微笑む感じに、とても憧れました。
左手の薬指には結婚指輪がキラリ。
同じ日本人女性なのに、家庭を持ちながら、ビジネスでもこんなに成功して、最高に格好いい!と思い、彼女を観察してばかりでミーティングはそっちのけ。
でもその彼女が、たったの十数時間後に亡くなるなんて、誰が想像できたでしょうか。
彼女と握手した手の感触も、まだ消えなかったうちに・・・


人生って時として本当に残酷で、いつどこでどうなるかなんて、全く分かりません。
夫とのんびりと食事をして会話できた今日1日にも、心から感謝、です。


明日もどうか平和な1日でありますように。