八十八枚のシベリア

片付けがやっと終わり、ソファーに腰掛けてテレビをつけると、NNNドキュメントという番組が始まりました。
放送していたのは、「八十八枚のシベリア」というドキュメント。
シベリア抑留者達の辛く過酷な体験を追った番組です。
http://www.ntv.co.jp/document/


短い番組でしたが、内容はとても濃いものでした。
70代、80代のお年寄りの方が出てきて、涙を流して苦しそうに話す姿に胸が締め付けられました。
何十年経っても、心の傷は癒えないのだなと思って・・・
シベリアで夫を亡くした女性が、86歳になってから亡き夫に宛てて書いた手紙というのも紹介されました。
その手紙を音読したのは、当時まだ小さかった息子さんで、今はもうおじいちゃんなのですが、涙をぬぐいながら読んでいました。
遺骨も遺品も、何もなかったそうです。
シベリアで死んだ、と書かれただけの死亡報告書が1枚、箱に入っていただけで。
それで愛する夫や父親とお別れだなんて・・・
何十年経っても、眠れないほどの悲しみや苦しみや辛さを胸に抱えていたおばあちゃんのお手紙に、本当に胸が苦しくなって泣いてしまいました。
自分が結婚をしてみると、「夫を亡くす悲しみ」というのがどれほどのものかリアルに分かるようになってきたので、もうたまらないのです。


シベリアでの強制労働については聞いたことがありましたが、これほど過酷で悲惨な極限状態だとは知りませんでした。
私は知らないことが多すぎるので、これからは出来るだけ、色々な本を読んだり、いい番組を見たりしたいな、と思いました。


今ある当たり前の幸せに、感謝しないとな。。。